カムセ族　(ハムセ) アンティーク　トライバルラグ　1900年頃
サイズ　195 x 140 cm (6' 5" x 4' 7")
ペルシャ 南西部 ファールス州
パイル織　ウール　縦糸はウール。
 
19世紀のペルシャのカムセカーペット (ハムセ / Khamseh) は、遊牧民であるカシュガイ族の織物と多くの共通点があり、深い色彩と複雑で様式化された古代のモチーフや動物が使われていることで、トライバルラグのコレクターに人気があります。カムセは19世紀の南ペルシャの部族連合で、そのカーペットのスタイルや地理的起源はカシュガイ (Qashqai) やアフシャール (Afshar) の伝統と繋がりがあります。ファールス地方の他の遊牧民の織物と同様、装飾は変化に富み、自然染料の色合いと上質なウールを使うことでより美しく仕上げられています。カムセ族の伝統的な色調は、深みがあり、中間色から濃い青色、錆色が特徴的です。このラグでは、動物や樹木が描かれた白い地模様の中に、鳥が描かれた正方形のモチーフが中央に配され、周囲の濃い色の縁取りとのバランスが取れています。
 
120年以上前のものにしては状態は良く、ところどころパイルが低く、使用感はありますが、日常的なカーペットとしてご使用いただけます。