モロッコ ゼムールキリム 
137 x 92 cm
モロッコ、1930年頃
縦糸：ウール、横糸：ウール、パイル：ウール
 
このゼムールキリム (Zemmour Kilim)は、モロッコのアトラス山脈中腹に住むベルベル族により織られた、非常に良い状態のキリムです。帯状の構成で、小さな幾何学模様の線がフィールドを横切っています。菱形や三角形などの幾何学模様が帯状に巧みに配置され、他の帯には模様がありません。
 
ベルベル族のキリム、特にゼムール族のキリムには、赤、白、黒、オレンジ、緑、黄が多く使われています。青は、ベニ・ムギルドやザイアン ( Beni M'Guild and Zaiane)
のキリムで時折見られる程度で、あまり使われることはありません。このキリムは素晴らしいコンディションで、使い勝手の良い小さめのサイズです。